- blog ~水平思考~
いまを生きる
気がつけばもう3ヶ月が…、昨年11月末に人生初の職業講話というものを中学校でさせていただきました。
当時は無事に終わった達成感なのか燃え尽きたのか blog に残していませんでしたが、昨晩この貴重な経験のお話をいただいた先生がお食事にこられていて、何と250名の生徒さんの感想文をいただきました。今更なんですがアップさせていただきます。
毎日の大半が厨房、最近は名刺交換も何だか緊張する自分がいることに気づき始めてました…。いわゆるプレゼンなんか日々の仕事では無縁、かろうじてパワポとKeynoteで各一回ずつ対象10名ほど社内での発表はありましたが、しかし一気に250名…。
わたくし、こう見えても実は学生時代英語サークル所属。英語でスピーチなんかをやってたんですがそれはもう20年前、もともと人前に出ることは大の苦手、絶対人前で歌なんかも歌えない人です。当時はその苦手意識を克服すべくスピーチにも挑戦していたような記憶がありますが、そんな簡単に性分がかわるわけありません。しかしまあこれも試練かと思い快くお受けしました。
受けたからには本気でいきます。1人でも多くのみんなの何かのきっかけになればとしっかり本も購入、内容や構成にけっこう悩みましたが、結局は「自分が中学生の時、仕事のことなんか考えたことあるか?」というところに落ち着きました。いくら仕事のこと話してもピンとくるわけないしまだ10年くらい先のこと、確実に寝られるな…と。
そんでもって「働く=学ぶ」、「仕事=勉強やクラブ活動」といった切り口で何が違うのか?というお話をさせていただきました。かいつまんで言うと勉強やクラブ活動、そして仕事を楽しいと思うのもいやだと思うのも誰のせいでもない自分の考え方ひとつでしょ? 大きく見れば「どう生きるか」ということで大人も子どもも同じじゃあないでしょうか?という内容にしてみました。結構精神論っぽいですが具体的で赤裸々な真実の話と写真を駆使し何とか伝えられたと思っています。タイトルは【いまを生きる】、実際にわたしが高校1年、学校辞めたいなと思っていた時、この映画を観て夜中にひとり大泣きし、その気持ちを思いとどまらせてくれた映画。けっこうきわどい内容で結構知っている人も多いんじゃないでしょうか。
小学校〜中学校〜高校のありのままの過去、勉強やクラブ活動を通じてたくさんの挫折した話、馬鹿にされた話や失敗した話。そして何を感じ、何を思い、何を考えたのか?
そしてそのような経験が明確に現在の自分を形成している大きな軸となっているというコト。過去の経験は全て現在と未来にリンクするコト、そしてみんなはその真っ只中にいるというコト。
これはこの歳になって本気で自分の過去を振り返ってみて再認識できたことでした。そしてここ数年の写真を数十枚をフル活用しビジュアル的に見ていて楽しい構成、これまで人前では話したことのないこともたくさん話しました。
何が正解で間違いなんか誰もわからないし、今は考える必要すらない。みんなは非常に多感で大切な中学、青春時代の真っ只中。全力で毎日を生きないと何も見えないし感じることもできないですよ。自分の心や考え方にウソをつかず、周りの目に流されず、友達や先生・親のせいにせず、全力で「いま」を全力で生きてください。何も考えずにボーッと生きている人もいれば、一方で1日でも1時間でも永く生きたいと願う人も日本中にいるんですよ。』という感じです。
その後は厨房スタッフにも合流してもらいクラス別にもう少しラフな感じの時間をプレゼント。実際調理師を目の前にして直接ふれ合うことなんてないでしょうから。想像以上に盛り上がってよかったです。
中学生へのお話でしたが、大人になっても、40歳のいまになっても同じです。
『全力で毎日を生きないと何も見えないし感じることもできない。自分の心や考え方にウソをつかず、周りの目に流されず、上司や先輩のせいにせず、社会のせいにせず、全力で「いま」を全力で生きているのか?』と…。
いまを生きる
大人ができていないとダメですよね。これからも子どもをドキドキさせることのできる大人であり続けたいと再認識できた貴重な体験でした。これから少し緊張しますが250名の感想を読んでみたいと思います。