- blog ~水平思考~
Chayote
“高知の人なら誰でも知っている”といいたいところなんですが、残念ながら調理場内でも若手スタッフは知りませんでした…「チャーテ」。一般的にはハヤトウリといいますが、個人的には断固チャーテでいきたいと思います。英名ではタイトルの“Chayote”なんですが、後はご推察の通りです。
この時期になると昔よく祖母が日曜市から買ってきて食べていたこのチャーテ、高知と九州南部の方でしかあまり食べられてないそうです。高知の文化といっては大袈裟ですが、何かこのまま廃れていくことはとても寂しいので、来月の食材としてとりあげることにしてみました。写真のように白色と緑色の2種類があり、食感も少しちがいます。どんな味?食感?と聞かれても本当に表現が難しい…、冬瓜?大根?南瓜?…全部違うんです、知っている人ならこのもどかしさを分かってくれますよね。
あと1週間〜10日位で一気に収穫期を迎えるんですが、何とか入手することができ、只今試作の真っ最中。
このチャーテは比較的山間部でつくられていることが多いそうで、先日標高約350㍍、鏡村の山本さん宅に訪問させていただきました。山本さんは椎茸の栽培を専業としておられチャーテはここ数年前から出荷されているとのこと、白色のチャーテをつくられています。空気がまるで違い、鏡川源流?の川の流れる川音がずーっと聞こえ、そして四方を囲んだ山々の景色がが新緑、紅葉、雪と目の前で移りかわってゆくそうです。山本さんにどうしてチャーテは全国的に食べないんでしょうかね?と聞いたところ「“いたどり”と一緒やろ」とのこと、(高知県人限定ですが)妙に腹に落ちました。
来月はこのチャーテと四方竹、そして明日訪問する本山町のマコモタケをご紹介していく予定です。
しかし高知は広いですね。。。