水平思考

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一年がたちました。

青梗菜農家の武政さん。10年以上のおつきあい、そして生産者ご紹介ページのトップバッターです!

期待と不安の中、昨年の10月にホームページを開設して1年になりました。

それまでもホームページをつくったら?っていうお話もありましたし、いくらなんでもホームページくらいないとなぁ〜とは思ってました。しかしその当時、料理や店内のみを載せた内容のページはつくりたくないと漠然と考えていました。ありきたりで、一方的なセールスの様で…、どこか腑に落ちない、何かが足りないという感覚…でした。
当時は龍馬伝や銀座のアンテナショップ出店、その他いろいろと高知は結構盛り上がっていました。しかし華珍園は中華料理店、県外からの観光客はやっぱり「鰹のたたき」が食べたいでしょうから、便乗した広告は多分一切出してません。(一部どうしてものおつきあいはありましたが…) 色々とお話はあったような記憶がありますが、偏屈な私は世間をあまり気にせず日々の商売において大切なことは何なのかを考えていたような気がします。


花ニラや葉ニンニク、玉葱、ニンニクなどを栽培する門田さん

数年前から高知の食材を少しずつですが取り入れるようになりました。偶然なのか必然か「花にら」「マコモタケ」「青梗菜」「芥蘭菜」と次々と中国野菜が高知でつくられていることを知りました。正直とても市場が小さく、小規模で栽培されている方が多いのですが、私たちにとってドキドキする食材、そして真面目で実直に取り組む農家の皆さんとの出会いと学び。しかしほとんどが年間数ヶ月の出荷の中でのお取引。一方我々飲食店側は毎月旬の食材を使わせていただき商売させていただいている…。何か色んなバランスがとれていないようなモヤモヤ感が食材が代わる度に残っていました。

同時に間違っているかもしれませんし、当たり前と言ったらそれまでですが「“飲食店”>“生産者”」を広告をはじめその他から妙に感じる…。
たくさん料理の写真、シェフの写真、店内の写真…。
一方で食材の写真、生産者さんの写真、生産現場の写真が…ナイ。
極めて普通ですが、これってアンフェアじゃないのか?と…。
実際農家さんからはたくさんの「ありがとう」という言葉をいただきます。
私の親やそれ以上のみなさんから「中越さん」「華珍園さん」といわれます。何か違う、何かがおかしい、妙な違和感。。。
何ができるのか?このモヤモヤを少しでも解決するためお世話になっている生産者さんのご紹介をしてゆき、日々の情報や取組を発信することができればと。これがホームページをつくると決めた理由です。その当時Facebookも言葉くらいしか知らなかった私は今でいうFacebookページやグループ?のようなものがつくれないかと漠然と考えていました。現実的に全ての農家のみなさんがホームページを立ち上げることは年齢的なことやその他の事情もあり難しく(甘えとかではなく)、かつ発信してゆくことは難しい…(HPがありゃあいいってゆうわけでもないし、まあ現在はFacebookを通じて大きく変化していますが…)。
おこがましいと思われるかもしれませんが、華珍園がひとつの窓口や何かのきっかけになれたらいいなと考えました。例えば県外にいる子供さんや親戚の人が見てくれるコトが何かのきっかけになりそれがやりがいに繋がる、そんなことを妄想しながらのスタートです。もちろん経済的なこともありますし、甘いな〜と思われるかもしれませんが、これが正直な気持ちです。人によって求めるモノや経済、その他は違います。それはこの数年で自分なりに行動し感じたことです。例え日本一の産地であっても同じです。

この一年間多くの出会いがありました。失敗もたくさんありました。確実な未来の予測はできません。これからもたくさんの失敗もすると思います。そして今回はいろいろとぼやいてしまい失礼しました。
去年のHP開設時のblogで書いた『中国料理、お客様、生産者の皆様、そして私たち高知の未来をつなぐサイトの実現を目指していきますので、よろしくお願いします。』という初心に帰りこれからもサイト運営してゆきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いします。
最後に大好きな写真の一枚です。芥蘭菜の生産者さんとJAの皆さん、来月より収穫です。