水平思考

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土佐のおきゃく〜Vol.1〜

今年も「土佐のおきゃく」の季節がきましたね。
今年でもう8回目、昨年と今年は参加することができていないのですが、実は2010年と2011年には夜楽に参加していました。ふりかえると2回参加したことが今に大きく影響している気がしますので2回の blog に分けて振り返ってみたいと思います。高知の方はご存じでしょうが、県外の方はご参考にして下さい。
土佐のおきゃくHP:http://www.tosa-okyaku.com


2010年のテーマ:なにくそ見とけ!
きたないタイトルですがこれが原点です。2009年のおきゃくで私は弟と二人でかの有名な奥田シェフのイベントに参加しました。純粋に勉強のためです。お値段もなかなかのもので明らかにセレブな空気、私と弟は明らかに浮いており確実に場違いな二人…。その年だったかちょうどあの道場六三郎さんもゲストで他のイベントに参加されていました。

あらら中華は…?
過去の土佐のおきゃくのイベントをみても和食と洋食は毎年のように有名シェフがイベントを開催していたのですが、中華が全くナイ…。
時を同じく高知県中華料理組合の仕事をはじめた私に何かフツフツと沸き上がるものがありました。『来年やっちゃろうじゃいか!』イベントの帰り道に心の中で決心していました。


広東料理「赤坂璃宮」総料理長の譚 彦彬氏

偶然とはこういうもので約1年前に高知で佐野由美子さんの公演がありました。その公演後だめもとでお願いして「銀座 赤坂璃宮」さんでわずか2週間位だったのですが調理研修に弟が行っていました。もしかすればお願いできるかもしれない…、勇気をだしてだめもとでイベントの協力を依頼したところ何と快く承諾いただきました、こうなったら偶然ではなく必然です。

譚 彦彬氏は業界でも後輩の育成と業界の発展に尽力をつくされることで著名です。それまで何の縁もなかった譚シェフが高知に来てイベントを行ってくれる。それはもうみんなで喜んだことを憶えています。
そして譚シェフに正直にお話しました、「高知の中国料理業界のため。。このイベントを通じてみんながさらに団結し、業界を元気にしたいです」と。そして今だから言えますが、先に業界の皆さんに連絡し、優先的に当日参加いただきました。みんなで席を囲み、譚さんの料理を食べ、学び、業界の話をして盛り上がりたかったからです。
当日までの準備は正直ここまで大変とは想像していませんでした。高知の食材を調べ、産地訪問し、高知県や生産者のみなさんに協力いただき(本当に世話になったのは高知県地産地消課の小松さま(株)タカビシ食品の西内社長です)、東京と食材や調味料、レシピのやりとりを何度となく繰り返し、そして確か本番前日予定していた魚が揚がりません…、などなど。



3階から胡弓の生演奏!


はっちゃかめっちゃか!てんてこまいの我々!

私たちはこれまで知らなかった調理法をはじめ譚シェフ、そして東京から来られたスタッフの方の技術や立ち振る舞い多くを学ぶことのできた素晴らしい機会となりました。
又これまでこのようなイベントを全くしたことがなく当日の運営は赤坂璃宮の皆さんの指示通りに必死に動く我々でした…。そして本番当日はいろいろとアクシデントもありましたし想定外のこともあり少なからずあり、ご迷惑をおかけしたと思います。しかし無事に終了&成功です。そして3ヶ月後には譚シェフと調理スタッフ全員で香港視察ということまで実現できました!(これは本当に想定外)

なにくそ見とけ!…と思ったことからはじまりましたが、振り返ってみるとと多分このイベントから学んだ最大のことは、『偶然ではなく必然』ということです。たまたまかもしれませんが、たくさんの偶然が重なり最終的に必然だったという気がします。次回は美容室バグジーの久保華図八氏を迎えた「おきゃく2011」を振り返ってみたいと思います。